ごあいさつ

大会実行委員長から、開催にあたってのごあいさつです。

ごあいさつ

学会員の皆さま
 2020年度和食文化学会第3回研究大会は、リモートで行うことになりました。
 2020年は、新型コロナウィルスの感染拡大のため、人類社会全体が、大きな構造転換に迫られた年だと思われます。今回のシンポジウムのタイトルを「⼤転換時代の和⾷⽂化−ローカルからの挑戦」と付けたのは、今年が社会経済構造の大きな転換点になると考えたからです。
 振り返ってみると、感染症の拡大が、人類社会や文明を大きく変えた経験は少なくありません。たとえば、西欧の歴史から見れば、「新大陸の発見」は、新しい農作物を世界にもたらした大発見であったわけですが、新大陸の人々から見れば、感染症による大幅な人口の減少の結果、多くの文明が滅亡し、植民地化が進んだ原因にもなりました。感染症の拡大は、人類の歴史の中で、何度も繰り返されてきたことでもあります。
 さて、そのような感染症拡大の下で、わたしたちは、どう生き続けていけばいいのでしょうか。特に、本学会の会員のように、食の現場に携わっている人々にとって、すなわち食料を生産し、流通させ、販売し、あるいは料理として提供してきた人々にとっては、多大な影響が出てきたことになります。はたしてこの困難を、感染症拡大以降の社会でどのように生き抜いていくのかを、根底から考えるシンポジウムとしたいと考えました。それは、ひいてはすべての人々、つまり食べ物を食べ続ける人類全体にとっても、同じ課題が発生し、試されていると思うからです。今回のシンポジウムは、和食文化学会として、この大きなテーマにどのように向き合っていくか、考えるきっかけになってもらいたいと思っています。特に、わたしたちが基盤として立つ、ローカルからの挑戦を、具体的に提案できればいいと思っています。
 どうぞ、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

第3回研究大会実行委員長 末原 達郎

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